2010年1月1日金曜日

プリズンホテル(夏・秋・冬・春)

浅田次郎 著



内容(「BOOK」データベースより)

極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は驚いた。たった一人の身内で、ヤクザの大親分でもある叔父の仲蔵が温泉リゾートホテルのオーナーになったというのだ。招待されたそのホテルはなんと任侠団体専用。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ―。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家…不思議な宿につどう奇妙な人々がくりひろげる、笑いと涙のスペシャル・ツアーへようこそ。



感想

天切り松 闇がたり」「きんぴか」こういう極道シリーズと、「蒼穹の昴」「鉄道員(ぽっぽや)」「見知らぬ妻へ」などの作品とのギャップが実に愉快。
本を読みながら一人でくすくす笑うという絵図は他人から見るとへんなやつ!とみえるかもしれないが、この作家のは声を出して笑ってしまう。
どちらのタイプの本も好きな作家の一人で、田辺聖子の姥シリーズなどと同じ、語り口がぽんぽんと軽快。