2010年1月1日金曜日

李陵・山月記

中嶋敦 著



内容(「BOOK」データベースより)

中島敦は、幼時よりの漢学の教養と広範な読書から得た独自な近代的憂愁を加味して、知識人の宿命、孤独を唱えた作家で、三十四歳で歿した。彼の不幸な作家生活は太平洋戦争のさなかに重なり、疑惑と恐怖に陥った自我は、古伝説や歴史に人間関係の諸相を物語化しつつ、異常な緊張感をもって芸術の高貴性を現出させた。本書は中国の古典に取材した表題作ほか『名人伝』『弟子』を収録。



感想

古典や漢文の時間が苦手だった私にも面白く読めました。
中国古典に材をとり、人間の存在とは何か、を鮮烈に問いかける中嶋敦の代表作とあります。