2010年1月1日金曜日

カウントダウン・ヒロシマ

スティーブン・ウォーカー 著



内容(「BOOK」データベースより)

1945年8月6日午前8時15分、B29爆撃機“エノラ・ゲイ”の爆撃手フィアビーは広島上空で原子爆弾“リトル・ボーイ”を投下。熱線と衝撃波によって町は焦土と化し、一瞬にして八万ともいわれる命が失われた。が、一方でこの地獄絵図を生き伸びた人々もいた。ある者は恋人の安否を尋ねて瓦礫の町をさまよい、ある者は医師としての使命に駆られ懸命の救助活動を続けていた…。ニューメキシコでの原爆実験から広島の原爆投下まで、刻一刻と近づく“運命のゼロ時間”。元BBCのドキュメンタリー監督が、爆撃機の搭乗員、ロスアラモスの科学者たち、広島の被爆者など日米双方の関係者へのインタビューと、膨大な資料をもとに、歴史を変えた決定的瞬間の裏側に隠された人間ドラマを迫真のディテールで再現するノンフィクションの力業。



感想

ニューメキシコ州で核実験を成功させその原子爆弾をテニアン島に移し、日本にB29で運んで広島に落とすまでを時間通りに克明に追っていく。
それはノンフイクションなのだけれど、実際かかわりあった人達の取材などを沢山いれてあるのでまるで映画を見ているような気分にさせられる。
戦争を早く終わらせるためにと言う名目の下に、あってはならない行為だと思うが、それはアメリカにとっては正しい行為とされている。
本音はもっと違う所にもあると聞く。
筆者はそれにはふれていないのが寂しい。