2010年1月1日金曜日

銃口・海嶺・ちいろば先生物語・天北原野・それでも明日は来る

三浦綾子 著


銃口

内容(「BOOK」データベースより)
「どうしたらよいか迷った時は、自分の損になる方を選ぶといい」小学校の担任坂部の信念と優しさに強い影響を受けた北森竜太は、タコ部屋の朝鮮人労働者を匿う温かい家庭で成長し、昭和12年に教師になった。炭鉱町の小学校で「綴り方」の授業を推進するなど教育の理想を目指す竜太のもとに、言論統制の暗い影が忍びよる―。戦争に突入する昭和10年代の事件と世相を背景に、青年教師の愛と苦悩を描いた感動大作。




海嶺

内容(「BOOK」データベースより)
知多半島にある小野浦から、千石船宝順丸が出航したのは天保三年(1982年)のことであった。乗組員は船頭、重右衛門、舵取岩松、そして炊の久吉、音吉ら十四名である。だが彼らは江戸にむかう途中、遠州灘ではげしい嵐にあい難破してしまう。一年二か月後、奇蹟的に生き残った豪胆な岩松、明朗活発な久吉、優しい心の音吉の三人は北アメリカに漂着する。が、彼らには想像を越えた数奇な運命が待っていた!生きていくことは何かを問う、魂を揺さぶる時代巨編。




ちいろぼ先生物語

内容(「BOOK」データベースより)
みずからをイエスの乗り物、小さいろばに擬し、生涯を伝道にささげた榎本保郎牧師の壮絶な生と死。




天北原野




それでも明日は来る

内容(「BOOK」データベースより)
明日をも知れぬ結核療養生活、恋人の死、癌の発病、敬愛する友人や肉親の死。次々と訪れる悲劇の中で、私が絶望しないで生きて来ることができたのは、「それでも明日は来る」という希望があったからだ―。巨大な苦難に出遭ったとき、人はどう生きるべきなのか?神が与えたもうた明日をひたすらに信じ、北国の日々を送る著者が、すべての悩める人に贈る愛と信仰のエッセイ集。





感想

まだ三浦先生が活躍していらした頃、旭川に住んでいたので一度デパートの中をご主人に手をとられゆっくり歩いていらっしゃるお姿を拝見した事がある。
その頃でももうお一人で十分書く事はおつらく、口述筆記してもらっておられたと聞いていた。
ご病気にもかかかわらず大作を出されていくそのエネルギーにはただただ感服するしかない。
信仰の厚さは随所に窺がえ、それは本当に純粋な無垢な心からのもので、信仰を持つ人の強さでもあるのだろうか。